カード不正利用に遭って手続き等したので誰かの参考になれば
と思って記事にする事にした。
カード不正利用(いわゆる詐欺)に遭った事に気付いたのは偶然、クレジットカード会社(アプラス)のオンラインで明細を確認した時
9割方、Amazonでしか使用していないクレジットカード(アプラスのJBC)なのだが、未請求分の金額がやけに多い事に気付いた。
気付いた時の合計金額は約5万円※不明請求のみ
深夜過ぎに気付いてAmazonに問い合わせた。問い合わせている最中にクレジットカードの明細書を確認すると、『Amazon.com』になっている。アメリカ法人だ。といっても日本法人のAmazonの規約を見れば、日本法人のAmazonは単なるブランドに過ぎず、取引会社はアメリカ法人のAmazon.comと記載されていて日本に法人税を払っていない事から同じ会社と認識しているので、向こうがはぐらかしても、それで問い詰めようとしていた。
ちなみに私は、のらりくらりとかわす官公庁相手に約5年間、交渉する仕事に従事していたのでいわるゆる元プロ。民間会社なら楽勝なので少し自信はあった。
Amazonは24時間対応してくれるので、それが大きな利点であり、少し高かろうが問題が起きた時には大きな味方というか交渉にはストレスが軽減される。
早速、カード不正利用について確認したのだが、私名義にて使用されていない事が簡易的な調査にて判明。後日、専門部署にて調査するので1週間くらいかかるとの事。
私:一週間もかかるんですか。勘弁して下さいよ。Amazonで被害に遭ってるんですから出来るだけ早く対応して下さいね
Amazon:はい。出来るだけ早くするよう調査部署に伝えておきます
この一言で、確実に早く処理してくれる。『Amazonで被害に遭っている=あなたに対しての被害者』という事を印象づける為だ
次にカード会社(アプラス)へ連絡。こちらは深夜の為、照会不可との事で営業時間内にて確認してくれとの事
※友人が別のカード会社に勤めていたので、営業時間外はネットワーク上、照会不可だろう事は確率的に高いと知っていたので問い詰めなかったが、カードを止めてもらった。
~翌日~
朝11時頃、Amazonの調査部署より連絡が来た。そもそもAmazonにおいて不正使用されたものについては私のクレジットカードが使用されていない事が判明。カード会社の請求元には”Amazon.com”と記載されていたはずだが…と思ったが、”使用された形跡がない”というので、問いただすだけ無駄なので電話を切る。
次にアプラスへ電話。Amazonでの照会をして、自分名義では使用されていない事を確認したと伝えたら、話が早く進んだ。調査部署に依頼するとの事。
ネットにて事前調査をしたら『1ヶ月はかかった※アプラス』との事だったので、早めてもらう手を使う
私:ネットで調べたんですけどアプラスさんは1ヶ月もかかるそうですね。どうしてですか?具体的な理由を聞かせてもらえませんか?Amazonには確認済みで自分が使用していない事は確定しているんですよ。
相手:……はい。その点につきましても調査部署にお伝えして出来るだけ早く調査するようお伝えします。
私:出来るだけとは、どのくらいかかるのですか?こちらは不安な毎日を過ごさなければいけないんです。可能性としてですよ、アプラスさんの方から情報が漏れたかもしれないじゃないですか。その事も踏まえて考慮して欲しいのですが、大体でいいので調査日数を今日中に教えて下さい。
相手:かしこまりました。
次に当該クレジットカードにて引き落としをしている各会社にカード被害に遭った事と、口座振替を依頼する。”手数料がかかります”と言ってきた会社もあった。
カード情報がどこから漏れたかも分からない状況。私は3つクレジットカードを持っているのだが被害にあったのはアプラスだけで、しかも3件。※後に1件増えるが
パソコンから情報が漏れたなら他のクレジットカードも被害に遭っておかしくないので、クレカによる引き落としに使っている会社から漏れた可能性も拭いきれない
私:カード不正利用に遭ったんですよ?私の情報がどこから漏れたのか分からない。今、アプラスで調査してもらっているが、御社から漏れたかもしれないんですよ?分かってますか?それでも手数料とるという対応をするんですか?
相手:はい。そのようなシステムですので申し訳ありません
言い方を変えてもマニュアル通りの解答だし、上司に聞こうともしないので、手を変えた
私:分かりました。あなたのお名前を聞いても良いですか?退会する理由にあなたの名前を出すので
相手:え?…はい。★★ですが…少々お待ちください。聞いてきます。
私:聞けるんじゃないですか
3分くらい待たされる
相手:上席(上司?)に確認したのですが、やはり手数料は頂く形になるとの事です。申し訳ありません。
私:では、上席の方のお名前も聞かせて下さい。併せて退会理由に名前を言いますので。
相手:…少々お待ちください。
5分くらい待たされる
相手:カード不正利用という事もありますので、今回は特別に手数料無料にて対応させて頂きます。
私:ありがとうございます。※ここで責めない。目的を達成したから意味ないし
夕方、アプラスの調査会社より電話がきた
相手:Amazonへ確認したのですが、個人情報の為、開示出来ないとの事で■■(私)様の確認事項を元に異議申立てを行います。
私:ありがとうございます。一つ聞きたいのですが、オンライン上で確認できている他、カード決済依頼は来ていませんか?
~確認中~
相手:オンラインでの確認は出来ていないものとなりますが、Amazon.comにて22000円(端数割愛)の利用があります。※計7万近くになる
私:それにも覚えがないので、それも含めて異議申立てを行ってもらえますか?
相手:かしこまりました。書類をお送り致しますので、使用した覚えのない取引については、その書面にてご確認の上、返送して下さい。
私:分かりました。それで、合計7万円程になると思うのですが、これは一旦引き落とされて、後日、お金が戻ってくる形なのでしょうか?お金がないのでどうにか出来ませんか?
相手:それはご安心ください。手続きが完了するまで引き落とし処理は停止致します。異議申立てにより■■様が使用されていない事が確認出来ましたらカード決済の不受理を行いますので
私:警察に被害届を出した方が良いのですか?
※これは、取引先の銀行に相談した際(口座情報も漏れている可能性があったので銀行に行った)に聞いておくようにいわれた。
相手:その必要はありません。あくまで被害者はAmazon.comになりますので被害届を出す云々はAmazon.comになります。
私:そうですか。ありがとうございます。本当に助かりました。
このような形で現在進んでいる。
※不正利用が発覚してから約2週間で全て無事解決しました
カード不正利用に遭った人の体験談をネットで調べ、古い情報ながらも大変ためになったので、自分も書く事にした。誰かのためになればと思う。
色々省いている部分もあったのだが、たらい回し作戦をとられそうになった。これは官公庁のお家芸である。
その際は、A社に電話してくれとB社から言われたら、A社電話する。そして、A社がB社に電話してくれと言ってきたら、たらい回しのはじまりなので阻止。
これは臨機応変に対応する必要があって、具体的にこれだ!という方法は書けないのだが、例えば…
私:B社が御社に電話してくれと言ったから電話したんです。御社がB社に電話しろというなら、それはたらい回しになるじゃないですか。例えB社に電話してもまたA社に電話しろと言われる可能性が高い事くらい分かりますよね?それじゃあ、俺はどうすればいいんですか?伝言ゲームじゃないんだしA社とB社の二社間で話し合って下さいよ。その方が話が早いし確実でしょ?言った言わないの話になりますよ?お互い余計な時間を取るのは無駄なのでそうして下さい。
相手:私共が直接、話し合いする事は出来ないんです。
私:取引相手ですよね?契約を結んでいる相手ですよね?その相手と話し合う事も出来ないんですか?契約時に話し合っていないんですか?面識ないんですか?おかしいじゃないですか
これで、たらい回しに遭う被害は大方食い止められるはずです。
やり過ぎという意見もあるだろうが、それは日本人の感覚だと思う
言わない限り、損をするのは消費者だしサービスも悪くなる一方で、そのくせして『あの会社はアフターケアが駄目なんだよねぇ』と言う変な人がいる。そう変人。
我慢する事は構わないが、それを他人に押し付けるのは良くない。
今回書いたのは、”こうしろ”ではない。対処策の一つに過ぎない。
■追記■
ネットショッピングの際に、カード裏面にある下3桁を入力しなければいけないサイトと、しなくていいサイトがあると思うけど、カード会社に聞く所によると、『下3桁の入力を求めているのは各販売業者様の任意処置です』との事。要するにカード番号と有効期限のみでカード決済出来るショップがあるという事だ。
素人知識としてはランダムアタックをかければ、かなり楽に突破出来そう。
配送先でバレそうだけど捕まらないという謎が残るけど、それは教えてくれなかった。カード会社は保険に入っているので”被害者”になる事がないとの事で、警察に被害届を出すのは販売会社であり、その後の対応は聞いていないだとか…本当かな…
■記事:白虎■