薬のOD(過剰摂取)で死にかけた話
双極性障害の白虎I(びゃっこあい)です。
前回の予告通り、今回は薬のOD(オーバードーズ・過剰摂取)で死にかけた話を書きます。
くれぐれも真似をしないようお願いします。あと汚い話もあるので、苦手な方は別の記事へどうぞ。
私のように失敗してしまうと、地獄の苦しみを数日間味わう事になりかねません。
ある日、心療内科の先生から、私が処方されている薬の一つである〇〇(本当に危険なので名前は伏せます)を大量摂取して死んだ患者さんの話を聞きました。
〇〇は、主にてんかん治療としての取り扱いのある薬ですが双極性障害の治療にも効果が期待できるとして処方されている一般的な薬です。
双極性障害の多くの方は飲んだことのある薬だと断言できます。ちなみにリーマスではありませんよ。
私は自殺願望もあるし、実際途中まで事を運んだ(首吊りでどうしても苦しかったので断念)事も話した事あるのに、どうしてか教えてくれたんです。
数日後、やけになってしまった私は、とある個人輸入業者から入手出来る睡眠サプリ(ピンクの錠剤※眠くなるけど気持ち悪くなる)を20錠と問題の薬を20錠くらいだったと思いますが、飲みました。
頭がぼやけながらも手元にある薬をゆっくりと、気絶するまで飲んでしまったので確かな量は分かりませんが…
翌日か2日後か覚えていませんが目が覚めました。
私の様子をうかがいに誰かが来たようで、部屋の中に男性が座っていました。
私は起き上がる事さえできずに、「ちょっと体がだるくて起き上れません。心配しないで下さい」といった感じの事を言って、体が全くと言っていい程動きませんでした。そしてまた気を失いました。(多分、幻覚か夢)
そしてまた翌日かそのまた翌日か分かりませんが目が覚めましたが、体が思うように動きません。トイレに行きたくて体を座って引きずりながら進みましたが便座にさえ座ることが出来ずに風呂場で垂れ流す感じだったと思います。
風呂場で気を失い目が覚めると大量のゴキブリが。そして瞳孔が定まらずに視界がぼやけていて気が狂いそうでした。というか、狂っていたんだと思います。
それからソファの方に急いで逃げると、どこからともなく黒いムカデのようなものが大量に現れてゴキブリを食ってくれました。私はムカデも死ぬほど嫌いなので、一匹、木材か何かで殺してしまい「これが現実かどうか」を確かめるために、その殺したムカデをとっておきました。(正常に戻った時、その黒いムカデの死骸は確かにありました。その他の死骸はどこにもありませんでしたが)
ソファでうずくまっていると、元恋人が現れて私を刃物で殺そうとするんです。私はそれから身を守ろうと、近くにあった折り畳み式の長椅子で応戦。何か所か切られましたが(正常に戻った時、刃物か分かりませんが切られたようなあとはいくつかありました。多分、一人で暴れて壁か何かに引っかかって傷ついたんだと思います)
もう観念して「殺してくれ」と言わんばかりに構えるんですけど、振り下ろされる刃物が胸直前で何度も何度も止まるんです。「これでやっと死ぬのか」という観念を何度も何度も経験して何度も何度も叶わず痛いよりも苦しくて叫んでいたと思います。
それから記憶が曖昧ですが時間は過ぎて、チャイムが鳴りました(マンションん住まい)。そしてドアノブを回す音が。ドアスコープから覗くと見知らぬ男性が二人立っていました。私は怖くて息を殺します。するとベランダにも立っているではありませんか。
誰かは分からないが私を殺そうとしてるんじゃないかと思って警察に通報しました。十数分後、警察官が来てくれて家の周りを見てくれたんですが誰もいないとの事。私は目の焦点が定まっていなかったので一生懸命正常な演技をしましたが…よく薬物疑惑で連行されなかったものです。
ちなみに、その時に隣人を調べたらしいのですが、何やらそちらの方が怪しかったらしく、後日しつこい程、どういった人か聞かれました。(当然、被害届等出していません)
数か月後、引っ越しされました。私のせいだったのか別の容疑で捕まったのか分かりませんが…
この時点で立ち上がる事は出来ましたが、足がガクガクして歩く感じでした。
翌日、お腹は空いたけれど家には何も食べ物がない状態で、買い物に行かなければならず風呂に入って外出しました。
もう足はガクガク。目は泳いでいます。それでも必死に近くのスーパーに買い物にいって、いつの間にか家に帰ってました。
それからは段々と状態が良くなって目が覚めたというか正気に戻ったというか。
この文章だけで、どこまで伝わったか分かりませんが死ぬよりも怖く、『監禁されていて、いつ誰に殺されるか分からない状態』に近かったと思います。
まぁ、当然ながら女子高生コンクリート事件の被害者の方の方が地獄の苦しみを味わったのは確かですが。
〇〇を大量摂取して、運よく死ねても死ぬまでが辛すぎると思います。一気に50錠とか飲めば楽なのか分かりませんが生半可な真似は私のようになって苦しむのは確かです。
もう二度と〇〇を大量摂取しようとは思いませんね。余っていた〇〇は全部捨てましたが、先生には言っていないので今でも処方されます…
ピンクの錠剤(眠剤サプリ)も原因のような気がして捨てました。
今回の件が荒治療になったのか、自殺願望は一切なくなりました。死ぬ日まで生きようと思うようになりました。
ちなみに、日本で処方される一番強い眠剤である『ハルシオン』『サイレース(ロヒプノール)』を大量に飲んだだけでは死ねないと思いますよ。気持ち悪くなるだけで薬がもったいないです。
数か月後、同マンションで上記薬を大量摂取して警察沙汰になった人がいましたが無事だったようですから。
※ドア越しに聞き耳を立てて警察の話を盗み聞きました
こうやって書いて思い起こすと、曰くつきのマンションのようにも思えますね。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
■記事:白虎I■


